ヨーロッパの上流階級の服装である燕尾服。その歴史をご紹介します。
燕尾服は元々はイギリスで乗馬服として着られていたものでした。そのため、馬に乗りやすいように前方の裾は短く、後方の長い裾は二つに割られた形をしているのです。
この後ろの裾が燕の尾のように見えることから、日本では燕尾服、英語ではテイルコートと呼ばれています。のちに貴族が乗馬の後すぐ宮廷にあがれるように、礼服とされていきました。19世紀には公式の場でも着られるようになり、現在では最上級の礼服とされています。その際白い蝶ネクタイをするのが最上級の着こなしです。
日本ではあまり見られない燕尾服ですが、宮中晩餐会などで皇族の方々が正装としてお召しになっています。