モーニングコートは、男性の最上級の正装のひとつです。
その特徴は、カットアウェイと呼ばれる前裾を大きく斜めに切った形状です。18世紀のころに、貴族が朝の乗馬を終えた後にそのまま宮廷に入れるようにと考えられて作られました。
ですから、モーニングコートの原型は乗馬服だと考えられていて燕尾服などとは異なります。19世紀のころには礼服となり定着し、今でもモーニングコートは正装として着用されています。日本では総理大臣の親任式や宮中に参内するときに目にする服装です。
一般的には、結婚式の新郎や新郎新婦の父、卒業式での学校長が着る服として考えられています。各種祭典で主催者や代表、主賓にあたる人物が着用することも珍しくありません。