タキシードは男性用の礼服の1つですが、その歴史は19世紀後半に原型となるスモーキングジャケットがイギリスで誕生したところから始まっています。
当時、男性は晩餐の席では燕尾服を着用していましたが、その後スモーキングジャケットに着替えて寛ぎながら、談笑したり煙草を吸ったりしていたと言われています。
1870年代に入ると、スモーキングジャケットのデザインを取り入れた燕尾服が流行しました。当時の皇太子であったエドワード7世がこのファッションを取り入れたことで、パーティーなどで着用されるディナージャケットが考案されました。
そして、スモーキングジャケットに燕尾服のズボンというスタイルが若者の間で流行し、アメリカでタキシードと呼ばれるようになったのです。